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諸橋 英二さん

諸橋 英二さん 諸橋近代美術館 館長

 高校時代に学んだことは「自主性」です。高校生はとても多感な時期ですが、その中で卒業後の自立に向けてや具体的な進路について、先生方が熱心にアドバイスしてくれました。厳しさの中にも優しさがあり、人と人とのコミュニケーションの大切さを学びました。


日大東北高校に進学した理由をお聞かせください。

日大東北高校は私立ということで、自主性を重んじる校風に惹かれて、進学先に選びました。

   

学生時代一番打ち込んでいたことは?

勉強と言いたいところですが、勉強はほどほどで、テニスですね。硬式テニス、当時は愛好会だったのですが、今はテニス部になっていると思います。朝から晩までテニス漬けの毎日でしたね。

   

日大東北高校で一番学んだことはなんですか?

「自主性」です。高校生はとても多感な時期ですが、その中で卒業後の自立に向けてや具体的な進路について、先生が熱心にアドバイスしてくれました。厳しさの中にも優しさがあり、人と人とのコミュニケーションの大切さを学ばさせていただきました。

   

日大東北高校に行ってよかったなと思う事はなんですか?

私が高校1年生の時、創立以来初めて野球部が甲子園に出場しました。その応援に、甲子園までいきました。県大会で優勝したときの喜びや甲子園での経験を通して、高校生ならではの醍醐味を感じ、一番嬉しかったです。

   

学校の中で好きだった場所、思い出の場所はどこですか。

学食です。昔はプレハブで、非常に汚い場所だったんですよ。小さい学食だったので、1年生の時には中で食べられなくて、外の軒下でカレーを食べていた記憶があります。でも、とても美味しく、温かくて、クラスの友人とコミュニケーション取ったり、上下関係の厳しさを学んだりしました。

   

現在はどんなお仕事をされていますか?

美術館運営をしています。展覧会もそうですけども、教育の普及にも力を入れています。美術館に来る子供や大人に対して、どういう美術館が感動を与え、ためになり、知識を与えられるかということを常に考えています。その他は、作品の管理をしています。やはり大切な作品ですので、次世代へバトンタッチするために、適正な保存、場合によっては傷んだ作品の修復を行なっています。

   

館長になられたのはどのくらい前ですか?

美術館が開館して15年目なんですが、開館した時から館長を務めています。当時は28歳でした。

   

美術に関して、勉強していたのですか?

私は日大東北を卒業して、日本大学文理学部に進学しました。しかし、中国文学科だったので、美術は全く勉強しませんでした。大学を卒業してから、海外に行かせてもらって、留学先で語学と美術の勉強をしました。父がこのような事業を計画しており、「お前やるか?」と聞かれました。「やれ」とは言われなかったのですが、「やるか?」と聞かれて、「やる」と答えました。「やる」と返答したものの、何を勉強すればいいのか全くわかりませんでした。自分で学校を探して、語学留学先のボストンから、大学院からスタートできるロンドンの学校を探して、3年半くらい美術の勉強をしました。美術史の勉強をして、館長になりました。ただ、机上の勉強と実務は全く異なっており、いくら知識があっても、なかなか活かすことはできませんでした。美術館の運営は、毎日お客さんが来て、トラブルもあり、職員の仕事の環境作りもしなくてはならないので、本当に無我夢中でがんばりました。

   

日大東北高校に在籍中は、進む道は決まっていなかったのですか?

決まってはいませんでした。父が商売をやっていた関係上、自分もそのような道に進みたいという想いはありました。ただ、環境の変化に伴って、自分の想いも変わっていきました。お恥ずかしい話ですが、外交官になりたいと思いついたことがあって、英語の成績も良くないのに、世界あちこちに行けるという仕事に憧れて、先生に外交官になりたいと伝えたんです。そしたら、首をかしげられたのですが、日本大学農獣医学部拓殖学科(現生物資源科学部国際地域開発学科)を紹介してくれました。このような経験は、自分自身の世界観を広げる上でとてもよい機会になりました。

   

今後の諸橋さんの夢、目標を教えてください。

当館は「サルバドール・ダリ」という作家の常設美術館です。ダリの常設美術館とは、日本を含めアジアで唯一の美術館です。他は、スペインのダリ本人が作ったダリ劇場美術館、アメリカのフロリダにあるダリ美術館しかありません。ダリという作家の魅力をこれからも発信し続ける、研究し続けるにために、この3館でネットワークを組み、作品の交換や作家の研究で協力したいと考えています。せっかくヨーロッパ、アメリカ、そして日本あるので、このネットワークをよりよく構築し、さらにダリの魅力を発信していきたいと考えています。これが私の夢です。開館20周年には、他の美術館と共同展覧会を行ない、展示だけではなく、ダリの映画や舞台衣装、音楽などを紹介したいと考えています。

   

仕事をして良かったなと思うのは?

15年前に開館したときに、お父さんに手を引っ張られて来館した子供が、今度は自分の息子を連れて来館したという話を聞いたときは、やっていてよかったなと思いました。自分の思い出の地に子供を連れて来てくれるというのは、とてもうれしかったです。私たちは主事業を行なう傍ら、「シャッター押しましょうか」と必ず声をかけさしてもらいます。私も警備員さんもね。そうすると断る人は居ないですよ。その時に家族の笑顔を見たりすると本当に嬉しいです。また、環境にも感謝しています。父がこの場所を選びましたが、とても遠くて、不便なところです。けれども、やはり、喧騒も忘れられるし、忙しさも忘れられるので、とても良い場所だと思っています。開館した頃、父はしょっちゅうここに来て、「いいな、ここは携帯もかかってこないし、仕事で追われなくて」とよく言っていました。

   

日大東北高校を目指している中学生にメッセージをお願いします。

高校時代は3年間しかないので、勉強、部活動に打ち込み、友人や先生と親交を深めてほしいと思います。自分自身の進路選択において、日大東北高校は本当に有意義な時間を与えてくれた学校だと思います。中学から高校への進学にあたって、不安もあると思います。しかし日大東北高校は、その不安を入学後に一気に解消してくれ、むしろ将来への明るい希望を持たせてくれる学校だと思います。